2017年7月5日水曜日

表現力を豊かにするとは「自分磨き!」

表現力を豊かにするポイントは
「心を開くことと」と「身体の緊張を緩めること」
この2つが基本です。


こんにちは。
平野みゆきです。


自分を表現するのが苦手って
思ってる方、ご安心ください。
そんなに難しいことじゃないんですよ。


「そんなに簡単なら、こんなに苦労はしてないよ」
と言われそうですね!


何事もそうですが
その本質や仕組みをちょっと知れば


「なあーんだ。そういうこと!」と
なると思います。


安心してくださいって言ったのは

苦手意識にはちゃんと理由があって
あなたのせいではないのです。


楽器を弾いて表現する
絵を描いて表現する
文章で表現する


表現を仕事にしている芸術家たちは
何か作品を創って表現しています。


それには道具とテクニックが必要ですね。


でも、

俳優が他の芸術と違うのは、
自分を道具のように使って
人間生活を表現するってところ。


この肉体や声はもちろんのこと


感覚・感情・思考・想像力・意志の力など
人間に備わった能力を自分の意志で
コントロールして表現できるようにするのが
基本です。


ある一つの状況に立たされた時、
人(役)の心に何が起こるのか


その心情を余すことなく表現したい。

作家のメッセージを演技で観客に
伝えたい。

そのために、
自分自身を素晴らしい表現体にしたいのです。


この容姿や身体が気に入らないからと言って
他の身体と取り替えるような訳にはいきません。


そこが凄いところ!


つまり
「表現力」は
身につけるのではなく、自分磨きなのです。


持って生まれたこの自分を磨いて
最高の自分を表現できるようにすること。


ここに人間的成長があり、

演技メソッドが
自分磨きの有効な方法の一つであると
いうことです。



で、

肝心な「表現力」ですが

じゃあ何を表現するかを考えてみてください。

自己表現、自分表現…て?

そうですよね。


あなたの想い
あなたの感じていること
あなたの考えていること
そして要求、どうしたいか…など


人間の性質の一つに
「何かを感じると表現したいという要求を持つ」
というのがあります。


幼い子供のように
感じたままに、心のままに
行動したり話したりして

喜怒哀楽を自由に
表現する方が
人間の自然な姿です。


ですから「表現力」は特別なスキルというわけではなく
すでに皆さんに備わっているのです。


なのに、なぜ自己表現が下手になってしまったのか?
心と裏腹な発言をしたりやったりしてしまうのか?
あるいは自分を抑えて固まってしまうのか?


その理由の一つは
「人にどう思われるか、気になるから」


その裏の本当の理由は
「どう思われたいと思っているか自分が気にしているから」です。


何かあなたの「気づき」に
参考になれば嬉しいです。



この続きを
また綴っていきますね。


2017年6月30日金曜日

それでも我が道を行く



皆さんこんにちは。今日はそぼ降る雨のなか
「それでも我が道を行くかあ~!」と少々感傷的な気持ちになりました。

というのも今受講している講座で自分史の課題が出たので
ぼーっと思い巡らしていたらふと思い浮かんだフレーズが
「それでも我が道を行く」でした。

「演劇やりたい」と両親に告白したとき
父に「3年やってだめなら帰ってこい」と言われました。
その当時まさか自分が今の方向へ歩むことになるとは露知らず、
人生って後で分かるようになっているって言いますが
本当だなと思います。

演劇の道に進むといえば
一般的に芸能界にデビューするか劇団に入るか
商業演劇を思い浮かべますよね。

なぜか、、、、、
私は俳優芸術に魅せられました。

今思えばですが、まるで何かに導かれたように
ニューヨーク・ザ・アクターズスタジオ正会員
ゼン・ヒラノ先生と出会いました。今の主人です。

ねっ!運命というかなんというか、、、、

演技クラスのオープンハウスを見学した時
本当にハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けました。
当時まだ18才でしたが、ガラガラと音を立てて
それまでの価値観が崩れてゆくのがはっきりとわかりました。

魂を揺さぶられた言葉
「俳優芸術は自分の心の世界を100%表現して受け入れられる世界だ!」

この言葉を聞いた時の心の声はこんな感じでした。
「ええっ~!自分を100%表現して受け入れられる世界なんてあったの???」

「受け入れられるどころか、それが俳優の仕事だ!芸術は表現の自由が許されてる!」

もう、「うそー!私も自分を表現したい!」

高校生の私は「社会は本音と建前があって大人って皆嘘つき!」
みたいに思っていたのです。

それから何だか遠慮しながら生きているように感じていて、
それが誰に?何で?
その時は理由は全くわかりませんでした。

それからもう一つ
「メソッドは才能を与えることは出来ないけれど、
その人が持って生まれた才能を叩き出し、
訓練して育てることができる!」

もう完全にやられた!
なぜって、
容姿に自信がない!
感性?センス?あるとは思えない!
個性?別にこれと言って特徴なし!

自分に対してそんなふうに思い込んでいた私のハートに
まるで閃光が走ったかのように激しく突き刺さったのです。

「感性とか個性とか才能とか、
みんな生まれつきのもだと思ってた!
それを高める訓練法があるなんて!

やってみたい!

自分で努力することができるなら
自分にどんな可能性があるのか知ってみたい!」

当時、継続受講生が多くたった4名の募集枠に滑り込みセーフ!
そして私の俳優修業は始まりました。

”主役で舞台を背負って立つには最低10年”と言われている通り
毎日基本訓練の日々。
1日3時間訓練したとして一年365日10年。ざっと10000時間。
10年目に正式に講師として認められ
ミユキ演技クラスを開講!と同時に舞台活動開始。

その間、周りからは色々と言われてました。
「訓練ばかりしてていいの?」
「勿体無い。売り込みした方がいいよ」
などなど。

そんな時、一瞬「何かやったほうがいいのかな?」と
グラッと来ることもありましたが

「それでも我が道を行く!」と心のままに。

他人の道は歩けませんからね。

自分で好きで選んでいるのだから
言い訳することも出来ず、、、
厳しいと感じることも多々ありましたが、

そのぶん自由!
自分の人生どっこい引き受けて大変でも楽しい!
わがままなほどに「それでも我が道を行く」


そうやって地道に歩いてきて
「自分が成長できて嬉しい」段階はもうとっくに終わり
受け継いだ方法論と自分の体験を分かち合いたい。

私の人生は自己表現力コーチとして社会貢献の方向へ踏み出しました。